16日(土曜日)2時から、大東市のサーティーホール公民館で行い、参加者は数人でした。

 

第一節「資本の一般的な定式」がテーマでした。これは「貨幣から資本への転化」の最初の項目です。それ迄「貨幣」や「商品流通」を見て来たのとは、ある意味、真逆の形態が描かれています。というのは、商品・貨幣・商品という循環であれば、売って買う商品の流通でしたが、今では貨幣・商品・貨幣という形の循環が描かれているからです。

 

パラグラフで言えば、第10から第16まで読んで、疑問を出し、議論しました。これまで第一編「商品と貨幣」をテーマにしていた所と比較するなら、それほど難しいことは無く、内容で特に盛り上がる議論はありませんでした。ただ確認として、注4の前でマルクスが「最初に前貸しされた貨幣の増加分を剰余価値と呼ぶ」と言い、更には「最初に前貸しされた価値が、剰余価値を付け加えて運動するなら、この価値は資本に転化する」と言っていることが、了解されました。

 

議論の中で、「資本論を読んでいたら、必ずと言ってよく訳が分からなくなってしまう。どうしたらいいのか、何かいい解説書はないのか」といった疑問が出されました。具体的な対策としては、解説書より、資本論の目次を見て項目に分け、実際の文章をパラグラフに分け、一つの文を主語と述語に分け、さらには漢字と平仮名に分けながら、話の流れを明確につかみながら読み進める、というアドバイスがなされました。さらに出された問題ですが、1月16日(土曜日)「毎日新聞」に掲載された、資本論エッセンス(鎌倉孝夫著)に対する佐藤優氏の書評が、コピーとして提出され、感想が求められました。直ぐにという訳には行きませんでしたが、2月の「まなぶ会」にその感想文を提出する予定です。

 

20212月の『資本論まなぶ会』の案内です。

 

20日(土曜日)午後2時から、大東市サーティーホール公民館で行います。

 

テーマは引き続き、「資本の一般的な定式」です。パラグラフで言えば、第17(源頁166)から始まり、最終パラグラフは第25の予定です。そんなに難しいことが云われているとは思いません。ただ、先月出された「宿題」(新聞記事への感想)は、資本論の学び方、その動機や目的、さらには資本論が意味することは?といった問題に係わり、なかなか難しい気がします。

 

多くの参加をお待ちします。